2022年10月20日
新しい社屋とともに、新たな一歩が始まります。
2019年より順次行ってきた弊社酒蔵及び本社建て替え工事ですが、全ての工事が終わりました。設計をお願いした「ミエケンジンカイ」の皆様には多大な協力をいただき、建築意匠や機能面だけでなく、この地域の魅力をふんだんに盛り込んだストーリーのある素晴らしい酒蔵になり大変嬉しい限りです。これからいっそう日本酒や地域の魅力を国内外に発信して行ければと思っています。
設計コンセプト(ミエケンジンカイより)↓
伝統的な酒蔵のイメージを残しつつ、これからの酒蔵の姿を見据えて、既存建物の建て替え計画から新設建物まで建築全体のデザインをまとめた。
敷地の中央にまとまった空間を確保し、酒造りの工程ごとにそれぞれの役割をもった建物群が顔を向かい合わせることで、日々の酒造りの活気があふれる場をつくった。さらに、酒造りにとって大敵である日差しを遮る庇をデザイン要素とし、これらを連続させることで蔵人たちの憩いの空間だけでなく来訪者を誘引する空間も生まれ、ゆるやかに開かれた酒蔵としてデザインした。
外観には三重県産の木をふんだんに使用し、伝統と親しみやすさ、三重の酒蔵としての誇りを表現している。機能性が求められる建物の内部においては素材と色調をコントロールし、施設全体の与える印象が一体となるよう配慮した。本社機能としての事務所棟には、清水清三郎商店の歴史とのつながり、三重とのつながり、そして人々とのつながりがさまざまな表現で随所にちりばめられている。単なる工場ではなく、酒造りをきっかけに三重やクリエイターの素晴らしさを発信する酒蔵となることを期待している。
【ミエケンジンカイ メンバー 】 海田修平( カイダ建築設計事務所 )/ 須川哲也( 株式会社須川ラボ建築設計事務所 )/ 江口智行( 株式会社ALP )/ 落合正行( PEA…/落合建築設計事務所 )